地元の田舎のスナックでの山あり谷あり色んな男をみてきた経験の話

地元の田舎のスナックでの山あり谷あり色んな男をみてきた経験の話

【性別】女性
【年齢】(仕事が大変だった当時)
25歳

【当時の職業】
ラウンジ

【当時の住まい】
賃貸マンション一人暮らし

【その仕事はまだ続けてる?もう辞めた?】
転職して、違う業種で働いている





【就職のきっかけと経緯】
大学の学費と研究費、生活費のために深夜のバイトをしていたが身体を壊した。
短期間で稼ぐために求人サイトで時給の良さから応募した。

【環境と仕事内容】
キャパ50ほどのラウンジ。
会員制で品のいい50代0中年男性がターゲット。
自分のポジションは学生バイトのヘルプ。
指名はほとんどなかった。
週に2、3出勤。
給与は2800円だった。
客層は良かったが男尊女卑の強いオーナーと地域性で、女性従業員はおとなしい人ばかりだった。
職員は60代のボーイが3名ほどで回していた。

【大変だった時期】
半年ほど。
仕事を覚え始めて場にも慣れたころ。




【大変だったこと】
基本的に女性はみんなお客様に三つ指ついて奉仕するような印象の店舗。
女性同士のいざこざには学生バイトは巻き込まれず、お姉さんのお手伝い要員だった。
封建的な昭和のお金持ちの、おじいさんと言ってもいいくらいのお客さまばかりで基本的には平和だが、
染み付いたマチズモに無意識に気づけば毒されていることが多かったように思う。
戦時中の虐殺自慢や、妻へのdv、悪気のない女性差別、等々。
女はモノなんだと突きつけられながら、高い酒、高い料理を口に入れる従順さを求められる仕事に疲れてしまった。
直接的なセクハラは他の店に比べたらとても少ない店だったが、
男性の思考はこうもマッチョなのかと、まだ多感な時期に自分の認知が歪んでしまったようにも感じている。

【大変だった期間】
2年ほどお店を変えたが、耐えられなくてやめた




【当時の心境】
辞めたいけどお金は欲しい。
でも精神がどんどん削られていく。
若い女性だから価値があるが、それ以外には自分に価値はないと強く思っていた。
客に優しくされても、根底には自分は見下されている実感があった。
割り切って頑張る選択はできなかった。

【職場が大変だった原因】
根本的に自分の性格に水商売の構造が合わなかった、に尽きる。
向上心も湧かず、ただ時間を金に変えてやり過ごしていた。




【仕事で良かったこと】
ヘルプについているお姉さんをとにかく立てる。
ボトルのお酒をいいタイミングでみんなで協力して空にする。
チーママ、ママは温和でとても優しい人だったのでそれが救いだった。
学生で甘く見ていてくれたのだと思う。




【特にひどかった最悪の出来事】
チャームの巨峰を剥いてお客さんに食べさせた時。
俺を舐めてるのかと激昂され土下座させられた。
何が怒りのスイッチだったのか当時はわからなかったが、
40も年齢の離れた女に赤ちゃん扱いされたと感じたのかもしれない。
食べさせる、はマニュアルだった。
虫の居所が悪かったといえばそれまでだが、土下座をしないとその場が収まらないほど激昂していたので
泣きながら土下座した。
肩出しのロングドレスで額を擦り付けたことはずっと忘れられない。
自分にもどこか、男らしさにしがみつかないと自我を保てない中年男性をどこかで見下し、それが態度に滲み出ていたのかもしれない。
女性スタッフには同情され、ボーイにはきつく叱られた一件だった。




【相談した人・助けてくれた人】
夜の仕事は全て内緒にしていたので、誰にも話したことはない。
夜の女性同士の交友関係も意識的に避けていたため、助けてもらうこともなかった。
いつ辞めるかずっと考えては、次の給料日まで、と先延ばしにしていた。

【改善のための行動】
できるだけアフターに行かない。
同伴もしない。
連絡先を教えても授業や課題を口実に朝しか返信しない。
指名されないように、ヘルプで最低時給だけを稼ぐために、常に忙しい学生を演じていた。
それでも物好きなお客さんにはラインの誤作動などと下手な嘘で誤魔化した。




【現在の状況と心境の変化】
夜の業界で働けば働くほど男性のことが怖い、信じられない、嫌いになっていった。
やめて昼間の建前で装っている人間と接することで心は楽になったが、たまに剥き出しの夜の人間を思い出しては気が滅入ることがある。
自分のメンタルでは抱えきれない人間の業があって、それを苦ともしない人だけが水商売で健康に働けるのだなとしみじみ感いている。

【学んだこと】
身の丈に合わないことは無理してやるモノではない。
グロテスクな人間の本質は昼の理性の努力で隠されている。



【当時の自分へのアドバイス】
ぜーーったいに向いてないのをわかってやってるから、早くやめて手に職をつけなさい
人間不信で病む前にすぐそこを辞めなさい。
日光を浴びなさい。
朝動ける仕事をしなさい。
誰かに相談しなさい。
同年代の異性と接して価値観をリセットしなさい。
搾取するおじさんから早く逃げなさい。